管理会計 上級第2回

工程別総合原価計算

累加法の基本的問題はあっているが,非累加法は全く取れていない。

原価計算基準では,完成品原価を実際原価で振り替えた際の問題に関して,「予定」原価又は「正常」原価によることができるとされている。

標準原価計算(投入単位と産出単位が等しいタイプ)

配合差異の本質的な理解,歩留・配合差異の分析方法,労働歩留・能率差異の分析方法。

計算が9割間違えてしまう。

製品実際生産量15,000㎏に対して,実際投入量は16,800㎏であるが,標準投入量(正常減損を含めている)は,投入量50㎏に対して製品生産量は40㎏であることから,4/5を掛けることになる。そうすると,標準投入量は15,000㎏になる。

BOX図の内側が15,000㎏⇒16,800㎏(標準配合)⇒16,800㎏(実際配合)になる。

間違えたのは,15,000㎏を標準配合の2:3で割り当てるところで計算ミスをした。

労働能率差異と労働歩留差異について,念のための確認。

実際作業時間3,200時間は問題にある。実際投入量に対する標準作業時間は,50㎏に対して10時間かかるので,16,800㎏÷50㎏×10h=3,360h。標準投入量に対する標準作業時間は,標準投入量(正常減損のみ含める)15,000㎏に対する作業時間であり,15,000㎏÷50㎏×10h=3,000hになる。

BOXの内側から並べると,3,000h⇒3,360h⇒3,200hになる。そうすると,労働能率差異は有利差異で,労働歩留差異が不利差異になることが分かる。

理論では,配合差異について,安価な材料を「多く」使うと,不利差異が生じるが,会社の全体利益に与えた影響を正しく測定することができず,現実の経済的影響と逆の方向を示すことになってしまっていることから,加重平均標準価格を用いた分析方法がある。これだと,数量面のみならず価格面も考慮することになるので,現実の経済的影響と同じ方向を示すことになる。

ABCによる間接費配賦

バッチレベルなどの基本事項を忘れていたこと,セールスミックスの箇所で,制約条件単位当たりの貢献利益を算定して比較することを忘れていて,ABCに入る前の段階で合わずに大きく失点。ABCの配賦計算はあっていた。

バッチレベル,製品支援レベル,製品単位レベルをおさえる。

機会損失というWordを覚える。

理論:長期変動費。活動を効率化したとしても,固定費資源は消費量の減少にかかわらず,供給量自体は短期的に変化しない。ただ,資源の消費量の増減は,固定費資源の増減に関する意思決定を促す結果として,長期的には資源の供給量の変化をもたらすことになり,結果として固定非資源に関するコストの増減が生じることになる。